熱中症

Heatstroke

熱中症とは

体には体温を一定に保つ働きがあります。ですが、気温が高い場所に長時間いると体温を一定に保つことができず、次第に体温が上がっていくこととなります。この時に起こってくる不調が熱中症です。
気温がそんなに高くなくても、湿度が高い時には熱中症は起こりやすくなります。また直射日光を浴びる時にも起こりやすくなります。暑さがまだ厳しくない5月や6月にも、体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症が起こる場合があります。

代表的な症状

めまい

熱中症の代表的な初期症状として、めまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神があります。熱失神とも呼ばれ、炎天下や暑い室内での長時間労働やスポーツなどにより体内に熱がこもり、脳への血流が減ることと、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされます。

けいれん・筋肉痛

大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生します。突然の不随意性有痛性痙攣 ( こむら返り )や硬直、痙攣が発生し、体温は正常であることが多く、発汗が見られます。

だるさ・吐き気

熱中症の中等症(意識障害がある場合には病院への搬送を必要とする)の症状の中には、頭痛や吐き気があります。
熱中症の初期症状として現れるめまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神の症状が進行すると、頭痛や吐き気、体のだるさ(倦怠感)の症状が現れることがあります。

頭痛

熱中症の中等症の症状の中には、頭痛や吐き気があります。
熱中症の初期症状として現れるめまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神の症状が進行すると、頭痛や吐き気、体のだるさ(倦怠感)の症状が現れることがあります。

汗をかいておらず、体が熱い

熱中症において、よく見られる症状の一つが体温上昇(高体温)です。症状によっては体温上昇を伴わないこともありますが、時に40℃を超える高熱を生じることもあります。

意識障害

体温の上昇によりもった熱のせいで意識が朦朧とし、歩けない状態です。
このような意識障害を起こしている症状、および意識がない場合は最も危険な状態となります。
すぐに救急車を呼んで医療機関にて治療を受けてください。

夏以外でも熱中症になることがあります

冬は、外気の乾燥により水分が失われがちです。また、室内に居るときはエアコンなどの暖房器具を使用することで湿度が下がります。乾燥した環境では、汗を意識しない冬は水分を失っている自覚が少なく警戒心も下がり、夏と比較すると喉の渇きなどを感じずに、皮膚や粘膜、呼気などから水分が失われる「不感蒸泄」が増えます。そのため夏季と比較し水分の摂取量が減りがちとなり水分不足を引き起こす可能性があります。
体の水分は、夜寝ている間にも失われ続け、暖房器具をつけたままで就寝してしまうと、室内の湿度がさらに下がります。 冬は、室内に加湿器などで湿度を保てるよう適切に使用し、就寝前にコップ一杯の水を摂取することで、睡眠中の脱水予防につながります。

応急処置

早急な処置が必要です

熱中症の症状には、めまいや立ちくらみ、顔のほてり、筋肉痛や筋肉のけいれん、大量に汗をかく、あるいは全く汗をかかない、頭痛、吐き気、倦怠感、高体温などがあります。
このような症状が出たら、熱中症の可能性がありますので、早急な応急処置が必要です。
熱中症の疑いのある人を見かけたら、まずは、意識があるかどうか確認します。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間に応急処置を始めましょう。涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やします。意識がない状態では無理に水を飲ませてはいけません。

意識がある場合は、涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やします。まず体表面にでている顔、両腕、足などを水で冷やすと良いでしょう。同じ場所を冷たい水で濡らしたタオルで拭いたり、巻き付けて風を当てたりすることも有効です。太い血管が流れている場所を冷やすと、効果的に体を冷やすことができます。両側の首筋、わき、足の付け根などを冷やすと良いでしょう。

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