運動不足が生活習慣病につながる理由

食べ物から摂取したエネルギーは運動で効率的に消費でき、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが良ければ、健康的な体になります。しかし運動が不足すると、食べ物から摂取したエネルギーが消費されずに蓄積してしまい、脂肪になっていきます。そして、運動する習慣がなければ、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることが多くなり、徐々に肥満になってしまいます。
運動が不足すると消費エネルギーが少ないため肥満につながることをお伝えしましたが、内臓脂肪型肥満になると、その影響で糖尿病や脂質異常症、高血圧といった生活習慣病を引き起こすことがあります。
発症しやすい代表的な疾患
耐糖能異常
境界型や予備軍とも言われますが、糖負荷試験で糖尿病型にも正常型にも属さない血糖値を示す場合です。糖尿病の三大合併症は進行しにくいのですが、動脈硬化症は糖尿病と同じように進行します。
脂質異常
脂質異常症とは、「悪玉」のLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が必要以上に増えるか、または「善玉」のHDLコレステロールが減った状態のことです。
高血圧
心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力を「血圧」と呼びます。高血圧とは、安静にしているにも関わらず、平均以上の圧力が血管にかかっている状態です。高血圧症は脳心血管病の最大の危険因子です。この脳心血管病は、癌とほぼ同程度の死亡原因となっており、血圧の十分なコントロールが求められております。
肥満
肥満とは、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取や運動不足が原因で、消費されずに余ってしまったエネルギーが皮下脂肪や内臓脂肪として体内に蓄積されている状態を言います。
推奨する運動量


※高齢者の方は無理なく可能な限り
まずは健診で自分の体の事を知ってください

不安がある方は生活習慣病健診
生活習慣病の早期発見・予防のための健診です。肥満度のチェックをはじめ、高血圧、動脈硬化、心臓病、腎臓病、肝臓病、肺の病気、胃ガン、胃・十二指腸潰瘍、糖尿病等の代謝疾患といったさまざまな病気の早期発見や異常のチェックを行ないます。