旅行・外出・転院同行サービスについて
当クリニックでは、2013年8月の開院以来、
患者さまの旅行・外出・転院
に医師が同行し、おてつだいをしてきました。
病気、各種の障がい、
体力の低下のために、
旅行・外出・転院が困難な場合、ご相談ください。
患者さまのご希望が実現するよう、おてつだいをさせていただきます。
病気であっても生きがい、希望、喜びを
こんな思いはございませんか。
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1家族で観光を楽しみたい。
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2転院したいが移動の距離が長くて心配。
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3思い出のあの場所にまた行きたい。
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4故郷に帰って療養を続けたい。
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5会いたい人がいる。
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6温泉でゆっくりくつろぎたい。
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7お墓参りに行きたい。
ある程度重い病気があったり、障がいがあったり、高齢になって体力が弱ったりすると、 旅行や外出が難しくなってしまいます。
本当はしたいと思っていることができずに、あきらめてしまっている方が多くおられます。
でも、そんな場合でも、医療スタッフが同行すれば、旅行・外出が可能になるかも知れません。 私たちにぜひご相談ください。
同行プラン
医師同行プラン
- 患者さまが常に注射や点滴などの処置を必要とされる場合
- 患者さまの病状が不安定な場合
看護師同行プラン
- 患者さまの病状が安定している場合
- 医師によるおてつだいよりも看護師によるおてつだいの方が適切な場合
ヘルパー同行プラン
- 患者さまの状態が安定していて、ヘルパーによる介助があれば、旅行が可能になる場合
※患者さまの状態によっては、医師とヘルパーが同行する場合もあります。
※原則的には、患者さまの希望されるプランとなりますが、 こひつじクリニック医師による電話での病状聴取や事前往診により、医学的に危険性が高いと判断されるような場合などには、 ご相談の上、他のプランに変更になるかも知れません。
医師が旅行に同行することの利点
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1症状の変化に早く気付くことができます。
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2薬剤を使用するなどして、早めに症状に対処することができます。
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3注射や点滴での薬剤の投与が可能です。内服薬による対処よりも効果は迅速で確実です。
また、内服薬よりも微妙な調整が可能です。 -
4旅行中に患者さまやご家族の状況に応じたアドバイスをすることができます。
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5患者さまの状態に変化があった場合、旅行を中断して、近隣の医療機関を受診するかどうか、旅行を切り上げて帰るかどうか、適切に判断できます。
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6病気や体調のことは医師に任せて、患者さまもご家族も不安なく旅行を楽しむことができます。
料金について
主治医の方へ
私たちの提供しようとしているサービスは、患者様の旅行の間じゅう医療スタッフ(医師または看護師またはヘルパー)が同行し、必要なサポートを行うというものです。
対象となる患者さま
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1常時、医療または看護(または介護)が必要な方
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2病状の進行により、体力が低下している方
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3病状の進行により、経口摂取が難しくなっている方
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4旅行を困難にする症状がある方
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5酸素投与中の方
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6経管栄養や点滴が必要な方
対象となる患者さま
- 患者さまご自身もご家族も旅行を望んでおられること。
- 旅行に伴って予測される危険や不都合なことを患者さまご自身もご家族も理解し、納得され、受け入れられていること。
- ふだん診療を担当されている主治医も旅行について同意されていること。
※原則として適応外となるのは
- 認知症があったり、意識レベルが低下していて、患者さまの意思確認が困難な場合。
- 単純な感染症などの治癒可能な疾患の患者さまで、病状が順調な回復過程にある場合。(病状の安定している方、病状が悪化傾向にある方が対象となります。)
旅行中の治療目標
- 患者さまが旅行を楽しむことができる。
- 患者さまが旅行をされることにより、生きがい、希望、喜びを感じることができる。
- いっしょに旅行をされるご家族など親しい方々も安心して旅行を続け、旅行を楽しむことができる。
- 良い時を共有できる。
- 互いの絆が強められる。
- いつまでも残る思い出となる。
旅行中の治療方針
- できる限り患者さまの症状がコントロールされた状態を維持します。
- 意識はできる限り清明な状態を保てるようにします。
- 通常使用されている薬剤は原則としてそのまま継続します。
- 旅行中は下剤は控えめに使用します。
- 睡眠薬や鎮静剤の使用は必要最小限にします。
※場合によっては内服ではなく、少量ずつの注射で使用する方が、微妙な調整が可能なのでいいかも知れません。
※その他の薬剤につきましても、旅行中はその必要量がふだんの状態と比べて変動する可能性があります。状態に応じて薬剤の量を調整いたします。
旅行をするタイミング
一般的な原則として、病気が快方に向かっているのであれば、十分に病状が回復してから旅行をするべきだと考えられます。反対に、もし病状が悪化の方向にあり、改善の見込めない患者様が旅行を希望されているのであれば、可能な限り早めに御希望の実現を目指した方がいいでしょう。旅行を希望されていたのに、タイミングを逃してしまったため、旅行や外出ができなくなる例は多いと思われます。
旅行のメリット
患者さまは長びく療養を通して、希望も喜びも失いかけている場合があるでしょう。そのような状況の中で、もし、病気のためにあきらめてしまっていた旅行ができれば、肉体的にはともかく、精神的には解放され、うっくつした思いが和らぎます。生きがいを感じたり、希望、喜び、精神的な安定ももたらされます。精神的な効果だけではなく、私の非常に限られた経験ではありますが、旅行中は、旅行の前よりも元気になって体力が改善したり、食欲が改善することもありました。
多くの場合、患者さまの旅行にはご家族、ご親族や親しい方々が付き添われることでしょう。いっしょに旅行をされる方と患者さまが、共に時を過ごし、経験や思いを共有されることとなります。病気がある状態での旅行であるため、平常時の旅行では感じられないような思いやりや親密な心のふれあいがあることでしょう。互いに癒され、いつまでも残る思い出ともなるでしょう。
このように、旅行によって、患者さまの生きがい、希望、喜び、生きる力がもたらされ、積極的に日々を過ごすことができるようになり、新たな気持ちで療養に取り組んでいけるようにもなるでしょう。ご家族や親しい方々との絆も強められて、患者さまはさらに励まされることでしょう。
これらのことが、旅行のメリットであり、私がこのサービスを行う目的、目標とするところです。
旅行のデメリット
体力を消耗し、病状のさらなる進行をもたらす可能性があります。旅行中に、突発的な事象や急変をきたすおそれもあります。その場合、旅行中という非常に制約の多い状況であるため、資器材や薬剤や人手が不十分で、診断や治療も不十分になりがちだと考えられます。
メリットとデメリットを天秤にかけて
私自身は患者さまが旅行を希望されるなら、できる限りそれが実現するようにお手伝いをさせていただきたいと考えていますが、上記のとおり、患者さまの旅行には少なくない危険が伴う可能性があります。患者さまの夢やご希望がかなうのが一番重要なことではありますが、医師として、可能性のある危険については、正直に患者さまご自身やご家族に説明しなければならないと考えています。危険性を十分理解した上で、それでも旅行をしたいと思われるのかどうかは、患者さまやご家族のお気持ちや価値観次第です。決して医師が無理に誘導したりできるものではないと思っています。
旅行中に可能な治療、主な器材など
- 点滴(末梢静脈、中心静脈)
- 皮下注射
必要があれば輸液ポンプやシリンジポンプを使用します。 - 筋肉注射
- 静脈採血、動脈採血、血糖検査
簡易血液検査機器や血糖測定器を必要に応じて携行します。 - 心電図
- 携帯式の超音波検査器
- 経管栄養
- 各種の薬剤の使用
麻薬を含む内服薬、坐薬、注射薬など - 酸素投与
- 口腔、鼻腔、気管内吸引
- 簡単な創傷処理(傷の縫合)、創傷処置、応急処置
- 気管内挿管
- AED
旅行中でも電子カルテが使用できます。
旅行前後の引き継ぎ
以下の流れを標準的なものと考えていますが、患者さまの状態が安定している場合には、簡略化されることもあります。
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1まずは診療情報提供書をいただけると助かります。
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2旅行計画書を作成し、先生に見ていただきます。先生のご承認がいただけてから、旅行計画は実行に移されます。
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3旅行が開始される時点から、責任をもって診療にあたらせていただきます。
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4旅行後はできる限り速やかに旅行報告書を作成します。病状が不安定な場合には、お電話でも申し送りをさせていただきます。
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5旅行終了の時点をもって、診療の責任をお返しします。
薬について
旅行中には旅行前まで使用されていた薬剤は原則としてそのまま継続します。旅行期間中の分の薬の処方をお願いします。
通常の病状から旅行中に想定される範囲内の頓用薬の処方もお願いします。
旅行期間という特殊性から必要となる薬剤があった場合や、想定外の症状・状態に対する薬剤につきましては、当クリニックから旅行に携行するものを使用します。
旅行計画の立案について
- 患者さまの願い、ご希望に沿ったものであることが最重要と考えます。
- 医師の立場から、患者さまの病状を考慮に入れて、旅行計画に関し、相談にのらせていただきます。(無料です)
- こひつじクリニックは旅行業者ではありませんので、交通機関、宿泊施設、観光施設などの手配や予約はできません。患者さま、ご家族にしていただくか、旅行会社などに依頼していただく必要があります。
よくあるご質問
- Q1寝たきりであっても旅行できますか?
- A1寝たきりであっても、旅行は可能です。 リクライニングの車いすで臥位に近い姿勢のまま移動することになるでしょう。 介護タクシーなどを利用されると患者様にも介助される方にも負担は少ないと思います。
- Q2本人の意識がはっきりしない状態でも旅行はできますか?
- A2患者様自身の御希望や御意志がはっきりしている時に、患者様の望まれる旅行をされるのが原則です。患者様の思いが最優先です。ただ、患者様が、病気になる前にその旅行を楽しみにされていたなどのいきさつがあったりするのであれば、旅行されてもいいのかも知れません。患者様の意思表示がはっきりしない状態であっても、患者様は旅行のことがわかり、心の中で喜ばれるかも知れませんから。
- Q3旅行の途中で病状が悪くなったらどうするのですか?
- A3旅行前の診察の際に、いろいろな事態を想定して、事前に対処を患者様や御家族様と相談しておきます。 旅行には必要に応じて各種薬剤や器材を携行しますので、旅行の最中でも、ある程度の治療は可能です。場合によっては、旅行の途中で近隣の病院などを受診したり、旅行を途中で切り上げて帰ってこなければならなくなるかも知れません。
- Q4お金に余裕がないのですが、なんとしても旅行に行きたいです。
- A4料金のお支払いは旅行のあとに始まります。
申し訳ございませんが、サービスの料金はかなり高額だと思います。少しでもお支払いのご負担が少なくなるように、当クリニックでは料金を分割してお支払いいただくことができます。 この際、頭金は不要です。利息もいただきません。分割払いの計画や期間は患者様に自由に設定していただくことができます。お支払い期間の上限はありません。もしお支払い期間中に、何らかの事情が生じた場合には、お支払いの計画を途中で自由に変更していただくこともできます。
患者さまが旅行をしたいと思われた時に、時期を逸することなく旅行していただくことが大切だと考えています。 今、経済的に余裕がない場合でも、ぜひ思い切って検討してみてください。
- Q5主治医が旅行を許可してくれるか心配です。
- A5常に医療や看護が必要な状態であれば、医師は、そのような患者様の旅行を許可しないのが普通です。患者様や御家族が直接主治医と相談しても、なかなか理解してもらえないかも知れません。まずは当クリニックにご相談下さい。当クリニックから主治医に相談させていただきます。主治医の了解、同意が得られない場合は、残念ですが、旅行することは困難です。
- Q6今、入院中ですが、旅行できますか?
- A6病状によります。まずは当クリニックにご相談下さい。旅行が可能と考えられる場合は当クリニックから主治医に相談させていただきます。主治医の同意が得られたら旅行されることを前提に準備を進めていきましょう。
- Q7認知症があっても大丈夫ですか?
- A7患者様が旅行を望まれているならば、検討可能です。ただ、認知症の程度や症状によっては、それに応じて何らかの準備が必要かも知れません。まずはご相談ください。
旅行・外出同行サービスを利用された方の声
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金田 大地様
01.ご病状
旅行前の診察の際に、いろいろな事態を想定して、事前に対処を患者様や御家族様と相談しておきます。 旅行には必要に応じて各種薬剤や器材を携行しますので、旅行の最中でも、ある程度の治療は可能です。場合によっては、旅行の途中で近隣の病院などを受診したり、旅行を途中で切り上げて帰ってこなければならなくなるかも知れません。
02.今回のサービス利用の経緯
そこで、まず私は介護サービスを行なっている組織へ問い合わせをし、話を聞いてもらいました。どこの担当者さんも親切に対応してくださるのですが、全身不随で、車いす移動、叔父の入居している福祉施設と式場間の送迎、式・披露宴中の食事介助を含めたサービス、嚥下機能障害がある、意思疎通の難易度、排せつがあった場合の処置、家族も出席の為、積極的に介助支援・付き添いができない、延べ7時間と長時間、健康状態は安定しているが、不測の事態に対応できないということを理由に、引き受けてくださるところはありませんでした。 断念せざる得ないかと思っていた時、ラジオで「こひつじクリニック」の存在を知りました。私は、これに賭けようと思い電話をかけました。仕事終わりだったので閉院時間を過ぎていましたが、小松医師は電話に出られ、丁寧にご対応くださいました。
あらましをご説明し、後日お伺いする約束を致しました。 小松医師にお会いした印象は、柔和で気遣いの行き届いた方という感想です。 私の相談に一心に耳を傾けられ、サービスの要点を確認されると課題を挙げ、方策に見当をつけられると快諾していただきました。
その後は、叔父の現状を確かめる為、叔父の入居する福祉施設まで足をお運び頂いて、叔父本人の意向確認、診察、問診、家族・入居施設関係者からの聞き取りをされ、サービスを行なえるとのご判断に至り、具体的な内容をつめて頂きました。のちのご報告では、叔父がとても喜んでいた旨、先生も是非成功させたいというお言葉を頂戴しました。
03.挙式披露宴当日
挙式披露宴当日、叔父は、先生と介護スタッフのご同行の上、ご手配いただいた介護タクシーで、式場入りしました。私が親族控室に入ると、叔父は背広に身を包んで車いすに座っていました。こんな服装の叔父を見るのは、事故以来でした。 「おめでたい席にふさわしい恰好で。」それは、小松先生の粋なご提案でした。
近づくと叔父は、笑顔で私を茶化し、楽しげに不自由な手で軽く小突いてきました。 式、披露宴の間は、介護スタッフさんが叔父に付き添い、 先生には見守るような距離で詰めて頂きました。 食事の際も、介護スタッフさんが丁寧に介助してくださり、叔父も舌鼓を打ち、ご満悦の様子。家族の者からも「とても慣れておられて、安心できた。」と好評。
医療安全面からは、「贅沢なことだけど、お医者さんがいらっしゃることは、とても心強い」と述べていました。 私からすれば、出席者にも心おきなく楽しんでいただいての成功ですから、今回の先生のお力添えは、本当にありがたいことでした。 あらためまして、小松先生と介護スタッフさんに深く感謝申し上げ、叔父、親族に代わり、最大の賛辞をお贈り致します。
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神戸市 前田絢子様 (奥様)
01.ご病状歴
平成19年1月末、急性心筋梗塞を発症し救急車の中でAEDにより命を繋ぎ、バイパス手術をしましたが、脳梗塞が起き、視神経障害となり、見る、歩く、食べる事が不能となり、胃ろうを付けての生活となりました。
薄紙を剥ぐが如しのような不安な日々が続きましたが、回復の兆しが見えはじめ、1年が過ぎた頃転院しましたが、高度障害者となりました。医療に携わる方々に支えられ胃ろうも取り去り、見る、歩く、食べる機能を序々に回復しつつありますが、失神症、心不全、脳梗塞の再発防止、高次脳機能障害、前立腺ガンと、治療は続いております。
02.ご旅行を終えられて
25年11月の定期受診の際、院長先生に1泊2日ぐらいの旅行をしたい旨を申しましたところ、今は体調のバランスからも良いでしょうとの返事でしたが、やはり不安を伝えましたら、同行して頂けるこひつじクリニックの院長小松先生をご紹介下さいました。今までに考えたこともない先生ご同行の旅など、先づ身分不相応であり、肩が凝るのではと正直ながら躊躇しましたが、早速訪問して下さり、美しい冊子の旅行同行サービスについての説明書を見ながら気易く接して下さる先生のお人柄により決定したのも事実です。
日程が決まり、本人第一の希望により、東京スカイツリー夢旅行となり、待望の新幹線のぞみに乗車し、帰路は神戸空港にとコースを決めました。車イスでの旅ですので全国介護タクシーを利用すればすべての手配可能との事で行程をすべてお任せしての旅となりました。
旅行日近くなるにつれ、体調万全にとの思いから意気込み、胃にストレスを起こしていたようですが、義弟から大丈夫と励まされ、落ち着いたようです。出発当日は朝早くから、先生はAEDをはじめとして、救急に必要な物一式揃え、20キロ相当な重みがあったと思いますが、リュックにつめ、登山装備のような出で立ちで家まで迎えに来て下さり、診察をして下さった上で出発しましたが、あまりにも細身の先生が大きな荷物を背負ってのお姿に頭が下がる思いでございました。用意周到憂いなしと申されましたお言葉が耳に強く残っております。
くもり空での出発でしたが、富士山の裾野と頂上が見え、東京に着いた頃には日顔が見え、スカイツリーのデッキからは夕日も雲間からのぞき、360度の眺望を堪能し、夜のライトアップはホテルの窓から月と共に楽しみ、先生に同室して頂き安心して眠ることが出来ました。
昨日と同様にヘルパーさんにも同行して頂き、浅草の観音さんにお参りするために仲見世通りを楽しんでおりましたら、年に3日だけの羽子板市が催されており、偶然ながらとてもラッキーでした。築地で昼食をとり、その後車窓から都内見学をしながら、羽田空港に着き、上空から神戸の夜景の美しい中に降り立ち、この旅は終わりましたが、やはり先生は自宅までご同行して下さり診察を終えてお帰りになりました。ご苦労様でした。
平成25年は結婚49年目でしたので、もう一年待ってもと思いましたが、四九(良く)なって50周年を迎えたいと思いました。
短い2日間でしたが、先生の常に注がれている視点に見守られ、安心し、ビデオ撮影の為ご同行されましたスタッフさんまでが細やかなお心遣い、介護タクシーのドライバー、ヘルパーさんのおしどり夫婦さん達のご親切により、老夫婦といたしまして、息子、息女と共にすごさせて頂いたような、本当に夢のような旅行気分でございました。主人も長旅に自信が付き、次回も楽しめますようにと、一層リハビリに頑張ることでしょう。
元気になってもう一度旅行をしたいと思っておりましたのが、実現させて頂き最高の思い出となりました。先生、有難うございました。スタッフの方には随分とお世話になりました。感謝感謝でございます。
2013年は私達夫婦にとりまして最良の年となり、謹んでお礼申し上げます。
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神戸市 前田和郎様
今年の11月の定期受診の時、院長先生に一泊二日の旅行をしたいと云ったら、今は体のバランスもいいから良いでしょうと云って下さった。でも私は体調が不安ですと申し上げたら、それを任にしている先生がいるから紹介しようと云って、この度小羊クリニックの小松先生を紹介してくださった。
日程が12月17日と決まった。そうすれば後は早い。家内の精力的な動きもあってトントンと食事とお宿とあとは見るべき所も決まって後は私の体調だけとなりました。私は実は新幹線に乗ったことがないのできんちょうしました。
2日程前になると胃袋がストレスを起こして *紙の端で文字が切れている部分
云って下さいましたが駄目でした。義弟も大丈夫と云ってくれ、ようやく落ち着く事が出来ました。
出発当日先生は朝早くからスタッフの方と来られ体調はOK。
電車は順調に走り、富士山のすそのからバッチリとみえました。くもりでしたが東京に着いた頃にはお日さまものぞき、タワーから360度の景色も楽しみました。ホテルの窓からの夜景もきれいです。明くる日は浅草の観音様にお参りし、羽子板市も楽しんできました。
さようなら東京また来る日まで。先生を始めスタッフの皆様大変に有難う。私にとって2013年は良い年でした。
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伊丹市 澤田広一様
01.山梨「さくらんぼ狩り」に 同行していただいて
母が、がんを患って6年。大学病院の主治医とは、長い付き合いになりましたねと話が出来るようになった1月半ば頃、余命半年と言われました。全く実感のなかった私達家族は、今年も6月の「さくらんぼ狩り」に行きたいと、母から言われた時、いつも通り一緒に行けると何の不思議にも思わなかったのです。しかし5月15日母が突然起き上がれないと言い出し緊急に病院へ、ところが大学病院はがんの治療をすでに終えていたのでこのままでは入院すらもさせてもらえない状態でした。熱があり肺炎の症状をみてやっと個室での入院をさせていただけたのですが主治医からはホスピスを探してください。と‥その時紹介していただいた尼崎医療生協病院で小松邦志先生に出会えました。
さすがに死期が近づいてきたとはわかりましたが毎年必ず行っていた6月の「さくらんぼ狩り」を楽しみにして、大学病院でも主治医にその話ばかりしている姿を見ていましたから、ホスピスの先生や看護師の方々にどうしてあげたいですかと聞かれた時、無理と思いながらも「さくらんぼ狩りに連れて行きたい」を答えました。本来6月2週目以降が良いのですが母の様子を見て6月1週目に連れて行きます。と話して準備にとりかかりましたがホスピスに入院以降、日に日に弱っていく様子に「どうするさくらんぼ狩り」と問うと「行く」と必ず返事してくる母を、私達はどうにも説得出来ずにいました。いよいよ明日連れていく日となった時、母は本当に調子が悪く、また先生や看護師の方々からも、もしかしたら道中で亡くなるかもしれませんよ。覚悟してください。とまで言われてしまったのです。同行する皆で最後の相談をしましたが、自分たちでは決められなくなっていました。しかし母は「行きたい」この言葉に何としても応えてあげたい、との思いはあるのですが道中は長いし今の様子では不安で‥「やっぱりあきらめよう」何度そう言いだそうかとしていた夜、小松先生から「明日一緒に行きましょう」とのお言葉を頂き、本当にありがたく勇気と安心を得ることが出来ました。
いよいよ当日の朝、母は行く気満々。ワゴン車2台で総勢10名の大旅行となりました。その中。小松先生は寝ている母の横でずーっと見守って下さいました。片道8時間という長い道中、また他人の家族との旅行という大変気苦労も多いかと思われる状況でありましたが、家族としては最期の思いをかなえてあげたい、しかし病状は予断を許さないという状況では小松先生の同行なくしては行くことが出来なかったのです。母は往復とも車ではほぼ眠りながらでしたが「さくらんぼ狩り」を楽しみ旅館での朝食では食欲旺盛な所も見ることが出来、大満足の旅行となりました。しかしさすがに疲れてしまったのでしょう。翌朝には母が弱気なところを見せ翌々日に亡くなりました。
旅行はもしかしたら母の死期を早めたのかもしれません。しかし母も家族も思いを残すことなく最期を迎えられた満足感には変えられません。ホスピスを選んだ時、母らしい最期を迎えさせたい。思いをかなえさせたい。という気持ちを小松先生によって希望がかないました。もしあの時小松先生に一緒に行きましょう。と言って頂けなかったら‥このような本人も家族も満足出来る最期にはならなかったでしょう。この度小松先生は往診という形で患者さまの希望をかなえることが出来るクリニックを開業されることになりました。私達のように小松先生がご一緒していただけることで安心して楽しい旅行に行ける方がたくさんいらっしゃると思います。また患者さまだけでなく家族の皆さんにとっても、とてもうれしいことになるでしょう。小松先生、本当にありがとうございました。そして開業おめでとうございます。
協力病院一覧
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共愛会病院
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北海道函館市中島町7−21
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庄内余目病院
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山形県東田川郡庄内町松陽1丁目1−1
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新庄徳洲会病院
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山形県新庄市大字鳥越駒場4623
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古河病院
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茨城県古河市鴻巣1555番地
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榛原総合病院
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静岡県牧之原市細江2887−1
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出雲徳州会病院
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島根県出雲市斐川町直江3964−1
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鹿児島徳州会病院
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鹿児島県鹿児島市下荒田3丁目8−1
登録ナース、登録ヘルパー募集
あなたも、ナースやヘルパーとして、患者さまの旅行・外出・転院に同行し、患者さまの感動的な体験のためのおてつだいをしてみませんか。
当クリニックに旅行同行ナース、旅行同行ヘルパーとして登録していただけると、患者さまからご依頼があった時に、当クリニックから連絡をいたします。ご都合が良ければ、患者さまのご旅行に同行していただきます。
関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
お問い合せ方法
当クリニックまでお電話やメールでご連絡・ご相談ください。